さまざまな溶接加工
溶接加工とは金属同士をガスや電気の高熱で溶かして繋ぎ合わせる加工です。
溶接の加工法を分けると約60種類にも及びますが、ここでは代表的な溶接加工の種類を説明していきます。
溶接は主にアーク溶接、レーザ溶接、ガス溶接、抵抗溶接の四種類に分けることができます。
アーク溶接は電力によってアークを発生させて金属同士を溶融接合を行い、長所としては自動化しやすく、自動化装置も多く普及しています。
レーザ光を金属に照射し溶融、凝固させる方法をレーザ溶接と言い、光源はCO2レーザとYAGレーザとなります。
ガス溶接はアセチレンガスと酵素を混合させたガスによる高熱で溶融させる方法で、鉄鋼やステンレス鋼などの溶接に用いられることが多いです。
抵抗溶接は上下の電極によって押しつけながら溶融します。
特徴としては溶接部分が線上になります。
溶接機の特徴
さまざまに溶接の種類があるのと同じように、溶接機の種類もさまざまにあります。
溶接機には半自動溶接機、直流インバータ溶接機、交換アーク溶接機、バッテリー溶接機、エンジン溶接機があり、それぞれに特徴が違います。
半自動溶接機は炭酸ガスを使用し、ワイヤの送給が自動でできるため比較的簡単に使用することができます。
溶接棒を使用する直流インバータ溶接機は直流から交流の波形を作ることをインバータ制御によって行う溶接機です。
持ち運びのしやすい小型のものも市販されています。
交換アーク溶接機も溶接棒を使用しますが、構造はシンプルで壊れにくくなっています。
産業用としては最もポピュラーな溶接機です。
このアーク溶接機にバッテリーを内蔵したものがバッテリー溶接機となります。
エンジン溶接機は電源がない場所でも使用することのできる溶接機です。